入居者にストレスをためさせない工夫が必要

グループホームで仕事をする人たちは、認知症の予防と進めないための工夫が必要になります。認知症の遠因には、不安や心配事などの精神的なストレスがあります。そういったストレスをうまく発散して、生活を楽しむことが認知症の予防となるのです。従って、介護者の仕事は利用者一人ひとりがどのような生活を望み、どのようにすればストレスをため込まず、うまく発散できるかを考えて支援することが必要になります。そのためには、日ごろからの観察が大事でポイントは生活上にあります。

人は誰でも孤独になればなるほど、不安や心配事で思い悩んでしまいます。特に認知症の人は、さまざまな不安感を抱いて入居しているので、気が付いた時に話しかけることです。ちょっとしたおしゃべりでも気分は一掃できますから孤立させないことです。

ケガや病気には特に注意が必要です。寝たっきりになってしまうと、人との交流も減ってしまい生きる意欲が薄れてしまいます。リハビリなどで早く床から起き上がるようにしましょう。また、ケガを未然に防ぐことはより重要な仕事になります。施設内や地域におけるイベントは積極的に働きかけることです。趣味を持たせたり、グループ活動に参加させることは、人との交流でストレスが発散できますし、楽しみが生まれます。

また、施設だけでなく、地域との交流なども心掛ければ症状が進むのを防ぐことができます。また、環境の変化には十分注意が必要で、身近な人の死などの時は話し相手になってあげましょう。